請負と派遣の違い
請負・派遣共に業務を外部へ委託するという点では共通していますが、下記項目ごとに異なります。
項目 | 請負 | 派遣 |
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指揮命令権の所在 | 請負企業 | 派遣先企業 |
契約の期間 | 成果物の「納期期限」を設定する | 数カ月単位で明確に取り決める |
契約の目的 | 成果物を提供すること | 労働力を提供すること |
請負と派遣のメリットの違いは下表の通りです。
請負 | 派遣 |
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・管理業務の負担が減らせます ・保険料の支払い、残業代の支払いが不要 ・外部のノウハウを取り入れて、社内革新を図る | ・必要な人材を必要な時間だけ利用できる ・自社の方針で業務を進めることができる ・比較的管理業務が増えない |
請負と派遣、どちらを選ぶべき?
一般的に派遣と請負どちらがいいと断定することは状況により変わります。下記に選択基準を記載します。
① 現場での指揮命令が必要不可欠の場合、不要な場合
現場での指揮命令が必要な業務の場合、指揮命令権が企業にある「派遣」を活用するのが一般的です。
また、成果物の出来が重要で現場での指揮命令は不要な場合には「請負」を選ぶのが最善です。
② 業務に新しい視点を求める場合、そうでない場合
従来のやり方で、着々と進めたい場合は「派遣」の活用が望ましいです。新たな視点は生まれにくいものの、社内の既存ノウハウでスムーズ進められるためです。
一方、新しいやり方・視点を求める場合は「請負」が適しています。
請負では請負会社によって指揮命令が行われるため、請負会社の視点を取り入れることにより革新的な着想が生まれることもあり社内イノベーションにつながりやすいと考えれられています。