先日記事にさせていただいた ”電子機器組立技能士”
こちらの技能検定合格を目指している方へお力になれればと思い、
今回は実技試験編①として、概要や受験する前の準備などをご紹介します。
前回の記事はコチラ
電子機器組立技能士とは?ゼロからはじめる2級合格への道 vol.1はじめに
このお話は令和3年度の試験に基づいております
今の時代、分からないことがあればネットで検索をする方も多いと思いますが、
この電子機器組立の実技試験の内容は数年おきに変更があります。
ご自身の受検状況にあっているかご確認をお願いします。
受検前にできるようになっておいた方がいいこと
この2点は試験を合格するために重要なスキルとなりますので、
受検を決める前に、ある程度の技術を習熟することをお勧めします。
はんだの扱いに慣れてから試験対策用教材で練習することをお勧めします。
試験対策用教材の中でも、プリント基板練習セットは6000円程するため、
お手軽に練習するには少々値が張ります。
はんだ付けに慣れていないうちは比較的安価で市販されている
はんだ付け練習セットで練習を重ねると良いと思います。
実技試験の概要
実技試験は、原則として、試験日に先だってその課題が公表されます。
電子機器組立の2級では、課題提出までの時間が4時間と定められています。
減点対象になりますが、打切時間の4時間30分まで提出が認められます。
採点は配点100点からの採点項目に応じて減点法式で採点が行われます。
100点を満点として、原則として、60点以上が合格になります。
※ 採点項目及び配点 (リンク先:中央職業能力開発協会)
https://www.javada.or.jp/ex/jigyou/gino/giken/saitenkoumoku/saitenkoumoku.html#b015_010
実技試験では何を作るの??
制作物は省エネコントローラです。
正直、どのようなものか、ピンとこないのではないでしょうか?
イメージとしては ”人感センサー付き照明” を想像してみてください。
実際の試験では、照明こそつきませんが、
動作として、センサーの反応を利用して、回路の切り替えを行います。
人が近づくとスイッチが入り、人がいなくなった10秒後にスイッチが切れる…
ざっくりとした説明ですが、このような動作が行われます。
実技試験の課題が公表されたらココをチェック
この仕様を知り、逸脱しない範囲で組立てを行うることで、
減点される対象を減らすことができ、合格に近づくことができます。
組立て図の暗記は必須ではないですが、
時短を狙うならある程度は覚えてしまうことをお勧めします。
特に束線図は覚えてしまった方がスムーズに進みます。
問題の中に、回路図が記されていましたが、
実技試験の内容として直接的な影響は少なく、
回路図が読めなくても、合否に影響はありませんでした。
今回の記事ではここまでです。
次回の記事では、実技試験の時間配分や道具についてお話できる予定です。