電子機器組立技能士とは? ゼロからはじめる2級合格への道 vol.4 実技試験編③

先日記事にさせていただいた ”電子機器組立技能士”

こちらの技能検定合格を目指している方へお力になれればと思い、

今回は実技試験編③として、作業順序についてご紹介します。

これまでの記事はコチラ

電子機器組立技能士とは?ゼロからはじめる2級合格への道 vol.1電子機器組立技能士とは? ゼロからはじめる2級合格への道 vol.2 実技試験編①電子機器組立技能士とは? ゼロからはじめる2級合格への道 vol.3 実技試験編②

はじめに

このお話は令和3年度の試験に基づいております。

今の時代、分からないことがあればネットで検索をする方も多いと思いますが、

この電子機器組立の実技試験の内容は数年おきに変更があります。

ご自身の受検状況にあっているかご確認をお願いします。

おおまかな作業順序

材料仕分け→基板・束線→組立→調整→仕上げ となります。

基板と束線は、どちらを先にはじめても問題はありません。

私は先に “基板” から取り掛かることで、

時間に追われる感覚が少ない状態となり、きれいにはんだ付けができました。

各項目の作業順序の詳細

各項目の中の作業順序をもう少し掘り下げてご紹介します。

あくまで、私がすすめた作業順序ですので、

ご自身のやりやすい方法を練習の中で見つけてみてください。

基板

基板では(大)・(小)2つの基板があります。

どちらを先に組立てても問題ありませんが、

私は、はんだ付け箇所の多い基板(大)から進めました。

束線

2級は作図がないので、

釘打ち→線の引き回し→線を結束→長さ調整・被覆剥き

の順で進めることができます。

組立

基板や束線をシャーシに取付けて形にします。手順は以下のように進めました。

  1. トランス部と束線を巻きつけからげで接続
  2. トランスをシャーシ(大)に取付
  3. 基板(大)と束線を接続
  4. 基板(大)をシャーシ(大)に取付
  5. 基板(小)と束線を接続
  6. 基板(小)をシャーシ(小)に取付
  7. シャーシの大と小を取付
  8. 束線GNDを基板(大)にひっかけからげ
  9. LEDの取付
  10. トルグスイッチ・ヒューズホルダー・端子台の取付
  11. コード用のゴム・コードの取付
  12. ゴム足の取付

組立て順序のポイントになるところは…

シャーシに取り付ける前に基板と束線をつなぐことで、

基板がしなる、割れるなどのリスクをさけられます

ゴム足は最後に取付をした方が、他の部品の取付作業がしやすかったです。

調整

こちらは試験問題に順序が記載されていますので、

決められた手順通りすすめてください。


今回の記事ではここまでです。

ご紹介させていただいた作業手順は私がやりやすかった手順です。

皆さんもぜひ練習の中で、ご自身がやりやすい順番を確立してみてください。

次回の記事では ”実技試験の各項目で気を付けるポイント”

についてお話できる予定です。