時給制と月給制 どっちがいいの?

お給料をもらう仕組みとして、時給制と月給制があります。

どちらの制度でも自分のライフスタイルに合っていれば大きな問題にはなりません。

しかし、時給制と月給制はそれぞれの特長が相反していることが多いです。

では、どちらが自分のライフスタイルに合っているのか?

そんな疑問の手助けになれるよう、それぞれの特長をまとめてみました。

時給制の特長

働いた時間が給料として明確に還元される

勤務時間に対して給料が支払われる契約になるので、

自分が取り組んだ作業時間がしっかりと給料という形になります。

また、残業が増え、忙しく働いた時間分もきちんと給料として還元されます。

繁忙期を乗り越えた時は、いつもより給料も多くなるので特別に達成感が得られます。

残業が少なくワークライフバランスが整う

働いた時間に応じて給料が発生するということは、

会社側から考えれば、不要な休日出勤や残業などはしないように考えます。

つまり、業務の計画性や効率を考え仕事をすることになるので、

繁忙期にでもならない限り定時で帰宅することができます。

業務の計画的な実施は、私たち労働者側にとって、

アフターファイブや休日の過ごし方など、プライベートな時間が確保できることや、

育児や介護の事情などで長時間働けないような場合でも、

会社と相談の上で、働く時間の調整ができるケースが多いことが魅力です。

月給制の特長

収入が安定しやすい

月給制は毎月支給される固定金額があり、その上で残業などの変動費が上乗せされます。

そのため、住宅ローンなど、ある程度高額でまとまった固定費がある場合、

月給制である方が生活費の工面はしやすいでしょう。

時給制だと…

時給制は働いた分が収入になるので、2月のように日数の短い月、夏季休業やGW、

年末年始などの長期休暇により、実労働日数が少なくなり、給料が減ることとなります。

また、繁忙期と閑散期の波がある場合も、収入は変動します。

この点に関しては、毎月決まった額が給料としてもらえる月給制のほうが安定していると言わざるを得ません。

毎年昇給が望める

業種や雇用先にもよるかもしれませんが、月給制では毎年昇給が望めることが多いです。

このことは、月給制が日本で長く取り入れられている制度であるため、

昇給が定期的にあることが雇用契約に盛り込まれていることが多いためです。

働く期間が長くなればなるほど、入社時と比べて待遇が良くなっていくことは、

長く働きたいと思う方に魅力的なことだと思います。

時給制だと…

業務の内容や専門度、繁忙期間が考慮され、

契約期間ごとに時給の単価が変動することがあります。

月給制と比べると安定して昇給していくという状態にはならないことがありますが、

タイミングによっては、短期間で通常より多くの収入を得られることもあります。

長期で雇用してもらえる

月給制では多くの場合、終身雇用として定年が定められています。

これは先の昇給の話と重なりますが、日本で長く取り入れられてきた制度であるためでもあります。

時給制だと…

もちろん時給制でも終身雇用とされる場合はありますが、

契約期間が区切られているケースも少なくありません。

決まった案件や繁忙期に対応するため、契約期間が区切られていることで、

期間終了後には解雇の対象になるなどの不安が付きまとうため、

長期を見通した安定は難しいかもしれません。

終身雇用は今の自分に必要なのだろうか?

ひと昔前では、一つの会社で力を尽くすという働き方が好印象をもたらしていました。

しかし、ライフスタイルの変化により、今はキャリアステップのビジョンと

それに伴う働き方が重視されています。

月給制による終身雇用は安定した生活が約束され素晴らしいと考える人もいれば、

将来的に独立をしたいが、そのために契約に縛られる働き方はしたくない、

しかしキャリアは積みたい…

そのように考える場合、時給制で決まった期間を働ける方が魅力的だと思います。

どのように働きたいかを見つめ直そう!

これから雇用先を探すなら、準備して欲しいことは2つです。

  • 雇用条件や就業規則をきちんと理解しておく
  • いつまで、どのように働きたいかというビジョンを明確にする

時給制と月給制に違いはあるものの、自分のライフスタイルに合っていれば、

あまり大きな問題になりません。

心と身体に無理なく働くために、自分の将来ビジョンを振り返ってもらえれば幸いです。