野菜づくりは土壌と愛情から

約20年前に今の家に引越しましたが、自宅裏の空き地(畑)で年配の方々が野菜づくりを楽しんでいました。

私も休日の時間を利用して、見よう見まねに又年配の方から栽培方法等を教わり、5坪位の庭を畑に改良し家庭菜園をスタートしました。

今まで、定番のキュウリ・トマト。イモ類としてジャガイモ・サツマイモ。

根菜としてダイコン・ニンジン、葉菜としてハクサイやシソなどを栽培し収穫しています。

毎年欠かさず栽培しているのはキュウリ・ジャガイモとハクサイです。

イモ類は栽培がわりと簡単ですが、ハクサイは収穫するまで根気のいる作業が続きます。

特に、ナメクジや害虫駆除に時間を費やしています。

12月にはハクサイの収穫を迎える時期となり、温かいなべ料理には欠かせない食材です。

長年家庭菜園をしていると、土壌が如何に大切かわかります。

野菜も土壌次第で良いものができるかどうかが決まります。

まさしく会社で例えるならそこに働く人質が土壌であり、人質によって良品が出来上がるといって過言ではないと思います。

土壌が良くなければよいものは生まれません。土壌をよくするため、土地を耕し肥料を与え定期的に状況をチェックし、課題がみつかれば修正していくことが必要です。

まさしく企業における人材育成そのものと言えます。

次に愛情を注ぐことが必要です。

声をかけても反応がない野菜ですが、野菜をじっくり見ていると何かを要求しているようにみえてきます。

水が欲しい・雑草や害虫を取り除いてほしい・肥料が不足しているなど、野菜の気持ちになることが野菜に愛情を注ぐことが結果的にみずみずしい野菜へと育っていきます。

企業においても働く方々に誠意と大きな愛情を注ぐことが優秀な人材に育つこととよく似ていると感じています。

野菜づくりは種まきや苗植えのみでは立派なものはできません。

土壌次第・愛情次第で大きく変化します。

昔の話ですが、経営者が部門責任者10名に花が咲いた鉢植えの世話をするよう指示したところ、長く花を咲かせた部門責任者は数名で大半の方はすぐに枯らしてしまったようです。

何を根拠に責任者に鉢植えを世話するようにさせたのでしょうか。

部下管理が不十分な責任者は何事にも気配りや状況を把握せず、無責任で無管理状態のため鉢植え管理もできないようです。

長く花を咲かせた責任者はどこの部門の責任者よりも部下管理に優れており、経営者はそこに目をつけたと考えます。

人材育成の責任者はその部門の長にあるといわれます。

部門の長の日々の取り組みが生きた教科書として部下育成には必要です。

最初の上司によってその方の将来が決まるといっても過言ではありません。

部下をもつ上司・リーダーの方はお手本となって人材に愛情を注いでいただきたい。

人材が人財となり大きく成長するように・・・・・