“親ガチャ” という表現が世にあふれ、耳にする機会が多くありました。
様々な環境が〇〇ガチャとされ、
その結果は、自分の価値観によってスコア化されています。
世の中の多くの出来事は、ガチャの結果で表現できるほどシンプルではないと感じる中で、
ガチャの結果だけが独り歩きされると、寂しいような気持ちもあります。
しかし、よくよく世にある情報を見てみると、このガチャの結果は、
例えば進学や出世に関する評価、点数付けのような厳しい減点法ではなく、
もっとライトで、冗談半分で受け取ってもいいような表現の仕方であるようにも感じました。
今回は、シンプルに、いわゆる “ガチャの視点” で、
“職場ガチャの中でも従業員の最注目 ”上司ガチャ”を
“主観” で、お話したいと思います。
かれこれ私は幾度かの転職経験を経てホープデンキにたどり着きました。
正直、今までの職場経験の中で一番思い悩んだことは人間関係でした。
もともとコミュニケーションが苦手な私は、製造業を選ぶ際、
「黙々と仕事ができそうで、あまりコミュニケーションに困らなそう」
という打算的なところがありました
ホープデンキで働いて3年、同じ請負先での勤務が続いていましたが、
今年は新たな請負先に短期で2か所、仕事する機会がありました。
毎回、不安しかない状態でしたが、先輩方や作業リーダーの方々は
- いつも気にかけ声をかけてくれる
- 感謝を伝えてくれる
- 指導と行動が伴っている
- 必要なことは、きちんと言葉で伝える
- オープンに情報を都度提供してくれる
- それらを誰にでも自然に行う
そんな姿にとても救われました。
私が当たりと思っていることは、
聞く人が聞けば「なんだ、そんなことか」「そんなの当たり前」
なんて思うかもしれませんが、
何よりも自慢したいのは「上司の一人一人がそうである」ということです。
ホープデンキは設立から40年になります。
この長い歴史の中で、派遣会社として人財の付加価値を高めるため、
製造のノウハウだけではなく、人を育てることにも多くの力を注がれたのでしょう。
そして、それが脈々と受け継がれてきた今があることが、
私にとって“SSR確定ガチャである“と感じた理由です。
パナソニック創業者である松下幸之助氏が綴る本の一節には…
得意先から「松下電器は何をつくるところか」と尋ねられたならば
「松下電器は人をつくるところでございます。あわせて電気商品をつくっております」
とこういうことを申せと言ったことがあります。
松下幸之助「一日一話」株式会社PHP研究所,1981年,pp.17
“事業は人にあり” ということを松下氏が感じていたことで、
この思いが社員に浸透することで、
どこよりも会社を力強く進展させる大きな原動力になったそうです。
人を育むことを大切にし、その一方で商売をする
そのような心の姿勢が、従業員だけのことにとどまらず、
会社の信頼を大きくする結果となったのだと思います。
幾度かの転職を乗り越え、職場ガチャの爆死を逃れました。
出るまで回せば出るという迷言(名言)もありますが、
職場ガチャにおいて、リセマラのように転職を繰り返すのはあまりにも厳しい…
私がSSRや☆5という結果に巡り会えたことは、
運であったり、縁であったりという偶然であったと思います。
しかし、SSRと感じた結果自体は、
これまで会社として受け継がれてきた “心の姿勢”であり、
築き上げてきた努力と信頼があってこそのSSRであったということを
忘れてはならないと深く感じました。
そして、評価とは決して一方通行ではありません。
安易にガチャの結果で評価付けするより、日々を謙虚に過ごすことが大切だと思います。
いつの日か、ホープデンキからみてSSRとなれるよう、
心の姿勢を胸に励んで参りたいと思います。