「トイレに行きたい」
仕事中、誰もが1度は経験をしたことがあるのではないでしょうか?
製造業では、特にラインと呼ばれる流れ作業で行われる仕事の場合、
自分が仕事の手を止めてしまうと、作業全体の流れも止まってしまいます。
連携して行う作業なので、途中で抜けることに気を使いますが、
作業中でもトイレに行くことはできるのか?
自分が抜けた後の作業場はどうなっているのか?
といったことを、一例としてお話したいと思います。
作業中でもトイレに行くことはできます。
生理現象ですし、よっぽどのことがなければ、ダメとは言われないでしょう。
しかし、ここでいう「行くことができる」は緊急時を示しています。
毎日、自分のタイミングで行きたいときに行けるということではありません。
大原則として “始業前や休憩時のタイミングで済ましておくこと“ がマナーです。
マナーといえど、体調や体質面でトイレの悩みを抱える方はいらっしゃると思います。
その場合、作業リーダーに事前に相談しておくことが大事です。
- 初めて配属された時、作業中にトイレに行きたくなった場合の相談をする。
- 「トイレが近い」など、体質面での心配事を伝える
- その日の朝、体調(おなかの調子)が悪いことを伝える
作業リーダーは何も製品の品質だけを見ているわけではありません。
私たちの体調や働き方など、人物もよく見ていらっしゃいます。
相談を持ち掛けることで、作業のフォローや配置など、
適切に考えてくださるので、相談してみましょう。
トイレに行く際、作業リーダーに一言伝えましょう。
なぜなら、人が急にいなくなったら心配します。
そして、いない間の時間をフォローしなくてはいけないからです。
製造業の仕事は
「1時間に〇台できるから今日の出荷分〇〇台完成できる」
という計画性で成り立っていることがほとんどです。
1時間に5台できるものを、トイレに行ったため3台しかできなかった場合、
不足の2台分は残業して完成させなければいけません。
さらに、これがラインと呼ばれる流れ作業の場合、
次の工程の人からの作業がストップしてしまいますので、
同じく残業を強いるようになってしまいます。
作業リーダーは、このような事態を防ぐために
代わりに作業をすることや、次の工程の人に別の指示を出すなど、
生産の計画に支障がでないようフォローをしてくれています。
仕事中にトイレに行かずに済むように、事前に済ませておくことや、
過剰に水分を取りすぎないなど、予防策をとることがマナーです。
しかしながら、体調や体質といったやむを得ない場面に直面することがあると思います。
そんな時、事前に相談をしておくことで、過剰な心配をかけず、
また、作業の遅れも大きく出ることがなく過ごすことができると思います。
寡黙な仕事に思われがちの製造業ですが、コミュニケーションが大切です。