横浜市には市営の地下鉄が通っています。
地下鉄の北の起点は、東急田園都市線が乗り入れるあざみ野駅です。
そこから南に下り、東海道新幹線が通る新横浜駅、横浜市の中心部で最も人が多く様々な鉄道各社が乗り入れる横浜駅を通り、小田急線や相鉄線が乗り入れる湘南台まで走っています。
沿線には、横浜に行ったらぜひ押さえておきたいスポットがいくつか存在します。
この記事では、かつて市営地下鉄で働いていた筆者がおすすめするスポットを駅別にいくつかご紹介します。
新横浜のおすすめは、ラーメン博物館です。
入場料を払って中に入ると、昔の懐かしい街並みを模した通り沿いに10店前後のラーメン店が軒を連ねています。
各店にはミニラーメンがあるので、一度に複数の店を食べ歩くことができます。
また、店は定期的に少しずつ入れ替わるので、何度行っても飽きません。
博物館なので、ラーメンの歴史が分かる展示物やお土産屋もあり、家族連れやカップルも楽しめます。
一方、新横浜には横浜アリーナと日産スタジアムという、二つの大きな施設があります。
普段は有名アーティストのコンサートや大規模なスポーツイベントが週末を中心に行なわれてきましたが、現在は、コロナ禍で多くが中止になっています。
横浜で大規模イベントと言えば、これらの施設を思い起こす人も多いでしょう。
横浜駅の周辺はとにかく人が多く、大型商業施設や飲食店などがひしめき合っています。
一方、駅の東口から少し歩いていくと人通りが少なくなり、落ち着いた雰囲気になります。
その辺りには日産自動車のグローバル本社があり、新車が展示されているギャラリーを上から見下ろせるようになっています。
車好きの人なら、散歩がてら見に行くのがおすすめです。
横浜から地下鉄で2駅目が桜木町です。
ここは、テレビの中継でよく映される場所です。
駅を降りると大きな観覧車が見えます。
よこはまコスモワールドという立体遊園地の中にあるものです。
一度乗ったことがありますが、横浜市内と、海にも近いので太平洋とそこに浮かぶ運搬船や観光船を一望でき、絶景でした。
駅から20分ほど歩くと横浜美術館があります。
中はとても広いので、落ち着いて絵を鑑賞できます。
人混みが苦手な人はホッとできるでしょう。
近くにはお洒落なレストランやカフェもあります。
筆者は、美術館で絵を鑑賞してサンマルクカフェでお茶をするのが定番でした。
観覧車が見えるのと反対側の出口から歩いて行った先には、繁華街や風俗店などが多い「野毛」と呼ばれるエリアがあり、大人の夜の遊びにはおすすめのスポットです。
関内と書いて「かんない」と呼びます。
横浜中華街の最寄り駅です。
中華街の入口まで、歩いて15分程です。中華街には、大衆的なものから高級なものまで、中華料理のレストランが多くあります。
観光で中華街に行き、本格的に中華を味わいたいと思ったら、「萬珍ろう(マンチンロウ)」というお店をおすすめします。
少し値は張りますが、コース料理で本格的な広東料理を味わうことができ、北京ダックなどは絶品です。
土産屋も併設されており、観光客には大人気です。
関内の次の駅です。
伊勢佐木町と長者町という、二つの町にまたがるということでこの駅名が名付けられたようです。
この駅の近くにはイセザキモールという繁華街があります。
関内の駅前からのびている大きな繁華街で、たくさんの居酒屋や飲食店があり、有名なデュオのゆずがプロモーションビデオの中で歌っている映像にも出てきます。
大型のドンキホーテもあり、外国人が多く利用しています。
このエリアも、夜遅くまで遊ぶにはおすすめです。
警察がパトロールしていることが多いので、治安が悪いといったこともありません。
弘明寺と書いて、「ぐみょうじ」と読みます。
伊勢佐木長者町から4つ目の、下町情緒あふれる所です。
駅前には商店街があり、道幅も広くたくさんの人が行き来しています。
ここでおすすめしたいのは、「みうら湯」という天然温泉です。
駅から商店街を通り抜けて、5分ほど歩いていった場所にあります。
黒いお湯の炭酸風呂が特徴的で、もちろん露天風呂やミストサウナもあります。
また、露天風呂には足つぼを刺激する足つぼ湯があります。
観光客の間でとても有名、というわけではありませんが、中は結構広くて人もそれほど多くないので、下町情緒を味わいながらお風呂でゆっくりするには、おすすめのスポットです。
全てではありませんが、横浜市営地下鉄の沿線でのおすすめスポットをいくつか紹介してきました。
横浜は近代的な都市というイメージが大きいかもしれませんが、下町情緒にあふれた場所も多くあります。
仕事や観光で横浜に来た際には、気軽な気分で地下鉄に乗って、気になる場所を訪れてみるといいのではないでしょうか。