こんにちは志庵です。
本日の投稿は「自分で考える力を養いたい!」
そんな思いから手に取った、今年読んだ1冊をご紹介させていただきます。
著者、ロルフ・ドベリ氏は、スイス生まれの作家・実業家です。
この著書では“幸福を手に入れるのではなく、不幸を避ける“ということを
テーマに52の思考法がまとめられています。
各テーマは実例から研究結果、行動心理学などの視点を経てドベリ氏の結論を知ることができます。
1テーマ、5ページでまとめられていますので、興味のある項目から読むなど、
とても楽に手に取っていただくことができる1冊です。
こちらのテーマでは「社会的比較バイアス」として「自分より優位に立つかもしれない人を推すのを嫌がる傾向」があるとしています。
そして不幸を避ける思考法として
“優秀な人は、どのみちあなたを追い越していく。
だから、それまでのあいだは、彼らとよい関係を築き、彼らから学んだほうがいい。“
と、結論付けられています。
この項はねたみの感情を理解しようとすることから始まります。
“陶芸家は陶芸家をねたむものだ” 哲学者アリストテレスの言葉ですが、ドベリ氏もいろいろなものに対して湧き起こる「ねたみ」は、あなたと「似ている人」にしか抱かないとしています。
不幸を避ける思考法として
まず、「人と自分を比較する」のをやめることだ。
(中略)
「自分がトップに立てるような得意分野」をつくるのだ。
あなたが能力を発揮できる輪の大きさはどれほど小さくてもかまわない
重要なのはあなたがその分野の「王者」でいられることだ
とし、最後の一節に
“あなたがねたみを感じていいのは、あなたがこうなりたいと目標にしている人に対してだけ”
と結論付けています。
今回特に考えさせられた12と36のテーマは自分と他者を比べることで生まれる心理として似ているテーマと感じ、また、これまでに私も経験のある感情でした。
ドベリ氏の各テーマで記した最後の結論付けはとても素敵な結論だなと思いました。
36のテーマでは、“蟹は甲羅に似せて穴を掘る、鳥は翼に従って家を作る”という、言葉が思い出されました。
私は蟹と同じく、身の丈に合ったことしかできませんが、甲羅のサイズを大きくしようと努力し、それによって甲羅も大きくできるとも思います。
他者比較や嫉妬の感情を恥ずかしむことで終わるのではなく、できることや得意分野を考え行動することの大切さに気づかされたテーマでした。
著書を通じて、考え方の引き出しをたくさん増やすことができたと思います。
また、避けるべき行動と同時に、目指すべき道や考え方が浮かびあがってきたと思います。
学生や社会人、新入社員からベテラン社員まで、様々な立場、業務分野の人が新たな気づきや多くのきっかけを見つけることができる1冊だと思います。
秋の読書やお家時間の実りに、ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
B’zとコーラが好きな志庵でした。
前回の執筆記事はコチラです。
初めての製造業から3年目の本音と目標